ピートとは、日本では泥炭と呼ばれていて、主に気温の低い涼しい気候の沼地で草花、苔類などの200から300種類の植物の遺骸が分解されず蓄積され炭化し、濃縮されただけの状態で形成される泥の事を言います。
ピートは1年で1mmしか作る事ができず、とても貴重な自然素材です。
北海道十勝にはモール温泉という世界でも珍しい北海道遺産に認定されている温泉があります。
太古に地中に埋もれた植物が黒炭に変化する過程で生じるフミン酸やフルボ酸という肌をツルツルにする有機物が地下に溶け出し、温泉になったものです。
十勝川温泉は、アイヌの人たちが薬の沼と言っていたという語り伝えもある温泉です。モール温泉はピートの成分と非常に良く似ています。
ピート(泥炭)の歴史はナポレオンが現役だった18世紀末ごろ、フランス軍の兵士たちが戦いで傷ついた体をピート(泥炭)に浸かって治療したと言われているそうです。その噂がヨーロッパに伝わり泥炭入浴施設ができたそうです。
エストニアでも200年にわたって医療目的で使用されてきました。
●フミン酸とは
フミン酸は、植物が枯れ落ちて土に還る過程で微生物により長い年月をかけて、分解、合成を繰り返してできたアミノ酸、酵素、ビタミン、ミネラルなどが複合した天然植物成分です。
フミン酸は、皮膚に吸収されると角質化された肌の汚れを浮かして取り除く作用のある有機酸です。
【ポイント】
①保湿力を高める
②肌のキメを整える
③毛穴を引き締める
●フルボ酸とは
フルボ酸は、自然界で微量しか生成されない貴重な有機酸です。体内の有害物質を掴んで排出する力(キレート効果)に優れています。豊富なミネラルをより吸収しやすくさせるイオン交換物質です。
フルボ酸には、コラーゲンを破壊し老化を進めるMMPという物質の抑制効果があり、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンを作る細胞が活性化させる効果があります。
【ポイント】
①肌の老化を防ぐ
②美白、保湿効果があり、弾力、ハリのある肌に導く
③肌の㏗バランスを整える